令和3年度以前知事記者会見

2019年5月29日(水)


知事発表:富士山静岡空港開港10周年、2019年北京国際園芸博覧会出展に伴う北京訪問、海洋プラスチックごみ削減のための対応
知事発表(記者質問):静岡県医学修学研修資金利用者の県内勤務状況、富士山静岡空港開港10周年
幹事社質問(記者質問):静岡県医学修学研修資金利用者の県内勤務状況、県議会への期待、県政課題、豚コレラ対策
幹事社質問(記者質問):豚コレラ対策、登下校時における児童の防犯対策等
記者質問:登下校時における児童の防犯対策等、参議院選挙について
記者質問:参議院選挙について、早川での水質調査

知事発表:富士山静岡空港開港10周年、2019年北京国際園芸博覧会出展に伴う北京訪問、海洋プラスチックごみ削減のための対応

(知事)

 お暑うございます。はい。今日の花は、ガクアジサイ、それからホタルブクロですね。シモツケ、それから山吹ですね。以上四つでございます。

 さて、発表項目は四つございます。

富士山静岡空港開港10周年

 まず、富士山静岡空港開港10周年記念式典の開催についてです。来る6月4日、火曜日に、富士山静岡空港が開港10周年を迎えます。関係者の皆々さま方に対して感謝申し上げますとともに、今後の一層の空港の発展を祈念いたしまして、静岡県、富士山静岡空港株式会社、富士山静岡空港利用促進協議会が、「感謝、そして未来へ」というのをテーマにいたしまして記念式典を開催いたします。富士山静岡空港は、昨年度、県が目標としておりました年間70万人を達成いたしました。平成21年6月4日の開港以来、570万人を越える方々にご利用いただいておりまして、深く感謝したいと存じます。

 振り返ると定期便の運休、減便など苦しい時期もございました。多くの方々に支えられまして10周年を迎えることができたと喜んでおります。記念式典では、航空各社をはじめ、利用促進に寄与した企業、団体に対して、感謝状を贈呈いたします。

 当日は、私も富士山静岡空港に参りまして、感謝の気持ちを込めて搭乗者の皆さまに記念品をお配りするなどPR活動もしたいと思っております。

 また、富士山静岡空港に開港当初から就航していただいているANAさんが6月4日、また6月5日には中国東方航空さんがそれぞれ就航10周年記念式典を行うと聞いております。

 このほか、富士山静岡空港株式会社の方では、ご利用いただいた皆さまへの感謝の気持ちを込めて、お子様や親子連れなどを対象とした航空教室、子ども制服撮影会等々、開港10周年記念イベントを行うと聞いております。ぜひ皆さまもぜひ足を運んでくださればと存じます。

2019年北京国際園芸博覧会出展に伴う北京訪問

 二つ目でございますが、2019年北京国際園芸博覧会、通称、北京花博への出展に伴う北京訪問についてであります。

 4月下旬から開催されております北京花博、正確には2019年北京国際園芸博覧会における日本政府主催の日本展示館内におきまして、本県は6月8日の土曜日から21日の金曜まで出展をいたします。世界的に著名な庭園デザイナー、石原和幸さんがデザインしたものを展示いたします。本県が生産量日本一を誇るガーベラを用い、富士山を表現いたしまして、世界各国からの来場者に向けて、「花の都しずおか」の魅力また奥深さを表現するものになるということでございます。

 会場では合わせまして、ヤマハの現地法人、ヤマハ中国さんのご協力によってピアノの自動演奏、また茶の香り、映像による本県PRなど、来場者の皆々さまに五感で静岡県を感じていただき、本県の知名度向上を図ります。

 私自身、この静岡県出展に合わせまして、6月6日木曜日から9日の日曜日まで、北京を訪問いたします。8日の土曜日には北京花博会場を訪れまして、現地メディアを通じて中国全土に向けて静岡県の魅力に関する情報発信を行うこととしております。このほか、関係機関と連携強化を図るために、6月6日と7日、木曜日と金曜日には、北京市政府幹部、また中国商務部国際貿易経済合作研究院の幹部の方との面談等を予定しております。

 今回の訪問を機に、本県と北京をはじめとする中国との交流が一層活発になるよう努めてまいります。

海洋プラスチックごみ削減のための対応

 三つ目でありますが、重要なことでございます。海洋プラスチックごみ削減の対応についてです。

 海洋プラスチックごみの問題。これは地球規模での重要な課題になっております。長い海岸線を有し、豊かな海からの恵みを受けている本県は、海洋環境の汚染防止に率先して取り組むべきであると考えております。

 海へのプラスチックごみの流出を防止するためには、ごみの発生抑制と、不適正な処理をなくすことに、私たち一人ひとりが今すぐ取り組んでいくことが重要です。そのため「静岡県海洋プラスチックごみ防止6R県民運動」を実施いたしまして、世界の一員としてできることから取り組もうということになりました。

 6Rというのは、「Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)」という3Rに加えまして、「Refuse(リフューズ)」レジ袋などの提供を断るということですね、それからごみを持ち帰る「Return(リターン)」のR、海岸や河川を清掃する「Recover(リカバー)」のRを加えたものであります。

 県民運動の開始に当たりまして、明日、5月30日、5・3・0「ごみゼロ」と明日は「ごみゼロの日」でございますので、県民運動の推進大会を開催いたします。推進本部長を私は預かっておりまして、参加いたします。私たちの豊かな海を守るために、多くの県民の皆さまに県民運動にご参加いただきたいと存じます。

 それから、こうした6Rの運動だけでは不十分でありまして、技術開発・製品開発といった取り組みも積極的に進めます。現在、マリンオープンイノベーションプロジェクト、通称MaOIプロジェクトを推進しておりますが、マリンバイオテクノロジーを活用した産業振興施策などとも併せて、海洋プラスチック問題などの海洋環境の保全について、研究開発を進めます。

 皆さま、経済産業省所管のNITE(ナイト)というのをご存じでしょうか。「製品評価技術基盤機構NITE、National Institute of Technology and Evaluation」というものでございまして、そこではプラスチックを分解する微生物の研究に取り組むとの情報がありまして、そこと連携していこうということで目下進めているところであります。

 また、プラスチックに代わる素材として私どもが進めておりますCNF、セルロースナノファイバーでございますけれども、本県には多くの製紙会社が立地しておりますので、新しい市場分野に向けてプラスチックに代替しようということで、企業の製品開発も支援していこうと考えております。




知事発表(記者質問):静岡県医学修学研修資金利用者の県内勤務状況、富士山静岡空港開港10周年

(知事)

静岡県医学修学研修資金利用者の県内勤務状況

 四つ目の発表項目でございますけれども、これはグッドニュースでありまして、静岡県では将来医師として県内で勤務する志のある医学生向けに、平成19年度から医学修学研修資金の貸与を行ってまいりました。利用者は30年度末までに1088人となりました。医学修学研修資金の制度は、その利用者が、医学部卒業後に、県の指定する県内の病院でお医者さんとして一定期間勤務すれば返済が免除される仕組みであります。

 返済免除のための勤務期間が満了した後も県内に定着しているお医者さんも含めて、本年4月現在で、ついに400人の大台に乗りました。昨年より96人増えまして、現在461人の方が県内で勤務しております。なお、この制度は、返還免除の勤務期間の途中でも大学院あるいは海外留学などに行かれる場合がありますから、例えば6年奨学金をもらったと、その後1.5倍9年間勤務しなくてはいけません。その9年のうち3年で海外研修が決まったと。また戻ってこられると。それから残りの6年間を勤めていただくとか。そういうふうに猶予期間が設けられていることをご存じない方がいらっしゃるようでございますけれども、キャリアアップに支障がないよう配慮されたものとして設計されております。

 これまで、県では、医学修学研修資金の貸与、あるいは平成26年度に創設した、いわゆる「ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ」ですね。これは本庶佑先生に学長をしていただいておりますけれども、年間100人から120人の枠を設けておりまして、一医学部の入学定員に匹敵するものをこの8年くらいやってきたんですね。その結果が、こうやって460人以上の方がお医者さんとして勤務していただいているということになったわけでございます。

 引き続き、この「ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ」をはじめとした医師確保対策に取り組むとともに、若手医師の確保や県内定着を進めてまいります。以上であります

(幹事社)

 今の4件について質問がある社はお願いします。

富士山静岡空港開港10周年

(記者)

 一番最初にお話しされた富士山静岡空港の開港10周年というところについて、質問させていただきます。6月4日で開港10周年を迎えるわけですけれども、川勝知事から見たこれまでの静岡空港の課題、それから今後に期待する部分で一言いただけたらと思います。

(知事)

 平成21年6月4日に開港したのですけれども、海側山側に県に対して抗議するのをライフワークとするような人もいらしたわけです。なかなか難産の中での開港だったわけですね。そしてまた竹が生えてきて、前の知事さんが木を切っていただく代わりに自分の腹を切るという形になったわけですが、それと同じようなことが起こって、それも解決しました。実際は平成21年8月に解決ができまして、それが内陸側です。それから海側の方は県が、私は今から見ると意図的に切ったと思っていますけれども、その当時、県当局は誤伐採と、誤って伐採したと言っておりましたけれども、現場を見ると、やはり地権者の怒りは当然だと思いましたが、その方もその土地も売ってくださったりして、地域全体がまとまったということでございます。やはりあれだけ大きな土木工事でございますから、地域の方々に喜ばれないといけないということで、そういう難産の後のアフターケアをしっかりしながら10年やってきまして、この4月からついに運営権を譲渡申し上げることができるまでになって、しかも目標搭乗者数70万人を超え、かつこの10年、8年連続ですか、地方空港として外国人搭乗者数日本一、8年連続日本一ということになりまして、さらに今、空港ビルも増設しまして、さらにいろいろな土地に関わる、こういうことをさせてくれということもございました。さらに大規模な広域防災拠点として、当時太田国交大臣だったときに認めていただき、防災拠点としての位置付けもこの10年の間にできたものです。さらに平成23年の東日本大震災における福島第一原発の爆発事故がございまして、オフサイトセンターが必要だということで、強く政府に働きかけまして、オフサイトセンターも数年前に立派なものができました。さらにヘリコプターの、日本では3位といわれているレオナルドヘリコプターズがエクセレントサービスセンターという日本で唯一、130台くらい運航されているんですけれども、それをメンテナンスとかオーバーホールとかリペアリングとか、こういうことをやるエクセレントサービスセンターができました。格納庫もできました。

 そうしたことで、外国人のための、例えばムスリムの方たちのためのハラール食対応の食堂とか、あるいはお祈りの部屋だとか、おもてなしをするためにできる限りのことをやってきて、民間と県とが、またすると地域が一体となって、空港ティーガーデンシティといわれるものを、広くふじのくにの玄関口としてまちづくりをしていこうと、篠原戦略監をキャップにいたしまして、従来は絵に描いているだけだったのですけれども、まちづくりに入っていこうというふうに思っております。また周りが茶畑ですが、その茶畑は世界農業遺産です。ですからその世界農業遺産の茶畑を活用して、例えば韓国では茶畑はデートコースになっていますので、韓国との関係、今非常に深くなってきましたから、世界農業遺産でデートをするというそういうことも考えられますし、さらに富士山と南アルプスと伊豆半島と駿河湾と全て世界クラスのものでございますので、いわば「アメイジングガーデンカントリーふじのくに」に入ってきた玄関というような、そういうつくりにしていきたいと。これは、ふじのくにといった場合は山梨県さんも自称されておられますから、山梨県の空港、空の窓口、玄関口、海の玄関口が清水港ですね。そういうものとして、広域的な形で地域をふじのくにの玄関口にふさわしい、美しく品格のあるアメイジングガーデンカントリーのキャピタルのような、表玄関にしてまいろうというふうに思っております。

(記者)

 ありがとうございます。もう一つ、空港に関連して、4月から民営化というところで実際に運営が始まっております。まだ始まったばかりなんですけれども、まさにこの10周年と時期が重なるということで、そこに対する、運営の仕方が変わってこれからどうなっていくのかという部分について、期待というところで知事の意見をお願いします。

(知事)

 ご案内のように三菱地所さんと東急さんが一緒になって経営してくださっているわけですね。三菱地所ご出身の西村さんが社長ということで、すでに新聞でエッセイを連載されたりしてお人柄も素晴らしい方ということはご案内のとおりで、彼が静岡の地を愛されているということも文章から伝わってくる、そういう方ですね。そしてこういう民活というのをもともと狙っていたわけですね。だけどそれはお願いしてもなかなかできるものではありませんけれども、言ってみれば応募が複数ありまして、そこから選ばれたものでありますから、彼らは非常にやる気ですね。この間も自動的に掃除するロボットを導入される等々、しかも今、西村さんという方はビル経営のエキスパートなんですよ。三菱地所の社長さんからじかに聞きましたけれども、そういう本当に有能な方だということで、われわれ今まで県の職員で、今の戦略監は篠原君ですけれども、初代戦略監、出野さんという人がそこの社長、空港の県出身でやっていたわけです。今、彼は参与ですね。ですから中にいますので、県の窓口にもなり、空港のことをよくご存じなので、現在も経営陣の一人として、民間から来られた方々をサポートするというサポート体制もできております。あの空港は大化けすると私は思っております。そう遠くない将来に、さまざまなまちづくりに関わる具体的なプロジェクトなども発表できるのではないかと思っております。

(記者)

 ありがとうございます。




幹事社質問(記者質問):静岡県医学修学研修資金利用者の県内勤務状況、県議会への期待、県政課題、豚コレラ対策

【静岡県医学修学研修資金利用者の県内勤務状況】

(記者)

 県医学修学研修資金の関係でお伺いします。今回の発表で、返還免除後の定着勤務86人で前年比20人増加したという話がありますけれども、返還免除となる勤務を終了した人が何人だったのか、その定着率が分かれば教えていただきたいのですが。

(秋山地域医療課長)

 定着率は、お手元の資料の31年度の86人というのが今のご質問のところなんですけれども、約7割の方が返還免除後にもまだ勤務していただいているということになります。母数は手元にありませんので、7割ちょっと超えているくらいです。

(記者)

 知事にお伺いしたいのですけれども、弊社の2年前の29年度のときにも74パーセントくらいというふうな記事書いてありまして、定着率としては7割でだいたい推移していると思うのですけれども、その定着率を上げていくために何か県としてお考え、知事としてお考えありますでしょうか。

(知事)

 そうですね。やはり魅力的な研修制度ですね。ご提供申し上げなければいかんということで、立派な先生に来ていただくということが一つありますね。それからもちろん数を増やすということは、まず最初にやらなくてはいけないことです。それとあとは、地域、診療科によってばらつきがあるとか、地域の偏差があるとか、偏りがあるとかこういう問題がありますから、こうした周産期医療だとか小児科だとか、それからもちろん、人数がいらっしゃらないようなへき地だとかいわれているところ、そういうところもこれからやっていかなくてはいけない訳なのですが、ここでは住んでよし、働いてよし、という地域だという、ここが安心してお子様を育て、研究するにもふさわしい環境が整えられているということをしなくてはいけないんですね。ですから差し当たって本庶先生のいわば求心力で、優秀な学生が応募してくださっているわけですけれども、直接には関係しないかもしれませんけれども、リサーチサポートセンターというのをつくりました。社会健康医学という、いわゆる予防医学、先端医療とかいわれるこれも、この設置が目に見えてきました。そして今、その準備をものすごい勢いで進めているところであります。そうするとそこに当然研究者が来なくてはいけませんので、先生になれるような方が来なくてはいけない。名のある方に来ていただくということで、やはり立派な先生がいらっしゃるということが、若い青年医師たちにとって、定着率を高めるためのものになると。ただし、誰もが生活者ですからね、ですからどこに行くにも便利だし、そして子どもを育てるのに自然環境に恵まれてるし、学校あるいはスポーツも含めてですけれども、いろんなことを楽しめる地域だということで、幸せ感が実感できるような環境づくりというのを。ただしこれはお医者様だけではないのですけれども、そうしたものを念頭に置きながら、こちらで生活するということのメリットを実感していただけるような環境づくりをしていきたいと思っております。

(記者)

 ありがとうございました。

県議会への期待、県政課題

(幹事社)

 ほかにいかがでしょうか。ないようなので幹事社質問です。今回2問用意いたしました。最初、議会に関してなんですけれども、5月20日の県議会臨時会で新しい正副議長が決まりました。6月には新体制になって初めての定例会を控えます。新たな県議会への期待、共に取り組む県政課題についてお聞かせください。

(知事)

 はい。私が知事になりまして、1年ごとに議長副議長が変わられるわけですけれども、初代は、私の最初のときにお目にかかったのは浜井議長、それから堀江副議長さんだったんですね。以来昨年度まで、どの方との関係も緊張感を孕みつつ信頼関係ができた、そういう関係でした。例外はありません。そうしたことで、この間、鈴木議長さん、中澤副議長さん、この方は10年前から議員をされておられましたので、私のこともよくご存知だと存じますけれども、ご一緒に行動するべき場面がたくさんございます。そうした中で、これまでと同じような信頼関係に基づきつつ、車の両輪として、二元代表制でございますので、県政の発展に資していきたいと。特に、今年はデスティネーションキャンペーンもやっておりますけれども、これは党派を超えてますね。ワールドカップもそうですね。オリンピック・パラリンピックも言うまでもありません。こうした静岡県が県内外、いや国内外の方々のお越しになる求心力を高めているので、それを一緒に高めていくという、これを一緒にやりたいなと思っております。

豚コレラ対策

(幹事社)

 それでは2問目に入らせていただきます。愛知県、岐阜県などで豚コレラの発生が相次いでいます。静岡など近隣5県の養豚生産者は5月17日に名古屋市で検討会を開き、農林水産省に豚へのワクチン接種などを求める決議書を採択しました。静岡県内は豚コレラの感染は確認されていませんが、不安を持つ生産者も多い中、今後の県の対応についてお聞かせください。

(知事)

 これは非常に重視しております。いったん起こると後大変ですので、まずブタとイノシシの伝染病である豚コレラは、5月28日時点で5府県24例の発生が確認されております。静岡県はもちろん入っていません。本県内では発生しておりませんけれども、近隣の岐阜県、隣接する愛知県での発生が続いておりますので、養豚農家の皆さまにおかれましては、経営に対するご心労は相当あるというふうに拝察しています。県はこれまでに豚コレラの感染拡大防止ならびに養豚農家の皆さまの不安の払拭(ふっしょく)に向けて、国に対し働きかけを行うとともに、市町、JA、生産者団体などと一体となって対策を講じてまいりました。具体的に申しますと、感染拡大防止対策につきましては、全ての養豚農場に対しまして、豚コレラに関する正確な情報提供を迅速に行っております。それとともに、消毒など発生予防対策の継続実施、飼養するブタに異常を確認した場合の早期通報について、あらためて徹底いたしました。

 また今年に入りまして、2月には県境の湖西市に消毒ポイントを設置いたしました。家畜、飼料の運搬車両を対象にいたしまして、消毒を実施しております。近隣県で続発しておりますので、当分の間継続する予定です。加えまして、空港等での水際対策も強化しなくてはならないということでございます。今年の3月1日に農林水産大臣政務官の高野光二郎先生が、静岡県にお越しいただきまして、畜産物の不正持ち込みを確実に摘発するシステムを富士山静岡空港に導入するように要望を行いました。早速、この検疫探知犬というのを1日貸していただいたのですが、これが今、これを増やそうという動きがあることを知っておりまして、いずれ朗報が入ってくるのを楽しみにしておりますが、こういう犬の鼻の力というものに頼らざるを得ないところがございますので、ぜひこれはお願いをしたいと思っているところでございます。

 さらに、平成31年4月、静岡県農政対策委員会委員長および県の農協の中央会会長さんから、豚コレラに関する緊急支援の要請を受けました。そこで国に対しまして、豚コレラの緊急ワクチン接種につきましては、感染の拡大状況等考慮し、適時的確に飼育豚へのワクチン接種を判断するように申し入れを行ったところです。また昨日ですけれども、28日には自民改革会議の代表ならびにふじのくに県民クラブの会長さんから、豚コレラ対策に関する要請を私宛てに頂いたところでございます。県としましては、豚コレラの発生状況等踏まえまして、養豚農場に対する消毒の徹底、感染源の一つと疑われる野生イノシシへの対策では養豚農場への侵入の防止、野生イノシシの捕獲強化等々、緊急的な防疫対策を実施する予定でございます。さらに、万が一本県内で発生した場合には、養豚農場の経営を支える対策等を講じる予定であります。差し当たって、6月に補正予算を組めますので、そこで既存の経費の一部をそれに充てると同時に、足らない部分を補正で組むということを通して対応していきたいと思っておりますが、引き続き国、市、町、JA等々一体となってあらゆる感染拡大防止対策を講じます。万が一の発生時に備えまして、万全な対策に取り組んでまいりたいと思っております。




幹事社質問(記者質問):豚コレラ対策、登下校時における児童の防犯対策等

【豚コレラ対策】

(幹事社)

 ありがとうございます。今のに関連して質問がある方は。

(記者)

 豚コレラについて1点お尋ねしたいのですが、愛知県、岐阜県では野生のイノシシの餌にワクチンを入れて、それをまくという対策を取っており、昨日の農林水産省の報告で一定の効果があるということが示されました。静岡県では豚コレラ発生していないということは承知なんですが、予防対策の一つとして、野生イノシシへの餌にワクチンを入れるということを国に働きかける、または県独自で導入される、そういったお考えはあるかどうか教えてください。

(知事)

 今その情報初めて聞きました。それが効果があるなら、私どもの方も採用できるようにしなくてはならないと思いますが、差し当たって今できる限り最善のことをやっておりますので、さらにやるべきことがあるということであれば、餌にワクチンをというのも一つの方策かなと。今初めて知りましたので、少し内容を勉強しまして、それで対策に生かしていきたいと思います。

(記者)

 ありがとうございます。

(幹事社)

 他にある方、お願いします。それでは、その他の質問がある方はお願いします。

登下校時における児童の防犯対策等

(記者)

 今日、県議会各会派からの申し入れがあったと思うんですが、あらためまして、昨日川崎で起きた事件に即しまして、登下校の安全対策を求めるという意見が知事のところに寄せられていると思います。知事自身のお考えをあらためてお聞かせください。

(知事)

 これほどショックを受けたというのは、近年ないぐらいです。命をなくされた方がいらして、家族の無念はいかばかりかと思うんですが、亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。今、入院している子どもたちもいるということで、できる限り早い回復を、また私でもそうですけれども、子どもはもっと大きな心の傷を受けていると思いますので、その方面のケアをしてあげてほしいというふうに強く思っておりますが。本県におきましては、今日、公明党さんと自民党さんの方から、これに関わる強い要望がございまして、これは一緒にやっていこうということであります。できる限りのことをやっていこうということで、地域の子どもの安全を守るためのこれまでのやり方で十分かどうかということで、どうも十分じゃないということで、今私どもは学校、警察、地域連絡協議会というのがございます。この文面を読みますと、非行の少年のことにほぼ焦点を当てた協議会の内容になっているわけですね。ですから、前の台風のときに子どもがブロック塀の下で下敷きになりました。そうしたことがあって、すぐにそのときに対策をしたわけですけれども、こうした犯罪行為ですね、こうしたところからも守らなくてはいかんので、それにはくらし・環境部だけではなくて、文化・観光部から交通基盤とか関わらなくてはいけないということで、この協議会を充実させるということです。ポイントは、地域の子どもは地域で守るという、いや子どもは地域全体でできる限り安全に登下校できたり、学校で勉強したり、遊んだり、課外活動ができたりするように、子ども本位でどういうふうにすれば安全が確保できるかということを、オール静岡でやっていきたいというふうに思っております。教育委員会の問題ではもうないということも思います。それからまた、安全であるはずのスクールバスで起きたということも、皆さま方重大な関心を持っていらっしゃると思いますので、ですからスクールバスで安全に通学できる、または乗り降りのときに不慮の事故が起こらないように見守るということもございます。

 それから、今回の事件ではありませんけれども、傷つけられたり藤枝で、あるいは大津だったでしょうか、車が突っ込んで、歩道にいる子どもたちに突っ込んだということですから、何とも言えないことでございますが、こういう交通に関わる安全は、道路の点検をしなくてはいけないなと。こういうことも併せて考えまして、今日の要請を受けまして、早速今検討に入ってくださいという指示を出したところでございます。

(記者)

 関連で、藤枝市の方では、すでに6月補正予算でガードレールの設置とか、市道に関わる部分で、道路環境の整備を子どもの安全のためにしようということで動いているようなんですけれども、県道に関わる部分では何か県の方でお考えでしょうか。

(知事)

 そうですね、登下校に関わる通学路は、安全チェックをすぐしなくてはいけないなと思っているんですが、補正を組む必要があるところがあれば補正を組まなくてはいかんというふうに思っております。今日たまたま退職者の総会があって、教育会館でやったんですけれども、少し早めに行ったら、絵とか写真が飾ってあったので、それを何気なしに見ていたんですよ。そうしたら子どもの写真が三つぐらい、それぞれ3枚のうち2枚は非常にハッピーな写真だったけど、1枚は丸子のところで下校しているか登校しているかの子どもが、側溝の上の、上が歩道になっていて、もうすれすれに車が交差しているんですね。見た途端に危ないと思って、すぐ写真撮って交通基盤部の方に対策を、どう対策したらいいのかということをやったぐらいなんですけれども、気が付いたところからやってかなくてはいけないし、補正が必要であれば補正していくということで、通学路は安全ではなくてはならんということで、こういうハード面と、それから見守りですね、いろんな方に見守っていただいておりますので、そうしたソフトの面での安全の強化と、この二つをそろえていきたいと思っております。

(記者)

 ありがとうございました。




記者質問:登下校時における児童の防犯対策等、参議院選挙について

登下校時における児童の防犯対策等

(記者)

 今の質問に関連してお尋ねさせてください。滋賀県の事故も含め、昨日の事件もなかなか、例えばハード、ソフト面というところを全国的に力を入れてきてやってきた中での事件ということだったんですけれども、ああいう中でポイント、要は子どもの命を守るためのポイントというのはどういうところになってくるというふうに知事はお考えなのかというのが1点と、あと先ほど補正を組むと言うお話でしたけれども、それは質問にあったガードレールだとか、道路環境の整備への補正の実施に向けた考えをお持ちということでよろしいでよろしいのか、その2点をよろしくお願いします。

(知事)

 ともかく、通学路の安全を守るということが大事ですね。先ほど、補正は豚コレラに対して必要な補正をとると。今回ガードレールが必要なところだとか、あるいは拡幅が必要なところだとか、あるいはどうしても工事に関わるようなところが出てくるなら、今点検してもらっていますので、それを組まなくてはいけないということで申し上げました。一律全部同じようにするということではなくて、危ないところをまず気が付いたら、そこをところを迅速に対応しなくてはということで、まだいくらどういうものに補正を組むかということは上がってきていませんので、報告が上がり次第、県として間に合うのであらば6月補正で対応するということであります。

(記者)

 それは今、全県的に危険地区を抽出してチェックを行って、そこで必要があればという、今その選定作業しているということでよろしいでしょうか。

(知事)

 はい、ブロックのときもやりましたので、やるべきところは大体分かっていると思いますので、そこで交通の安全ということが一つあります。それから、質問の前半部分ですけれども、要するに突然のことで、誰も分からない形で、しかも場所を変えられているわけですね。読売ランドから登戸の方に電車、二つか三つ駅を向こうに行ったところで犯罪をしているわけでしょう。ですから、差し当たってはいろんな人がお住まいになっていられますから、顔の見える関係というか、誰がどういうような人であるかということは、みんなが知っておくことが必要ですよね。監視ということではなくて、いろんなことを、例えば清掃作業だとか、あるいは川の掃除だとか、子どもと一緒に遊ぶとか、そうした地域全体、地域ぐるみで、地域コミュニティを活性化させるという、心の中で、ちょっと精神に異常をきたしている方とかいろんな方がいらっしゃいますので、そうした方に対して認識を、全然知らなかったということではなかなか済まないなというふうに思っております。隣は何をする人ぞ、では済まないなというふうに思いますね。コミュニティの原点は割と強いですからね。地域活動は盛んなので、そういうものは防犯活動の一つになるかなと思っていますけれども。

(記者)

 昨日の事件は、都会だからこそというふうに知事は見てらっしゃるのか、そこの点はどうでしょうか。

(知事)

 いや、それは人の心に起こった、一種の自殺するときに人を巻き込むというね、そういう人が今出ているではありませんか。そういう一種独特の心の形を持っている人がいるわけですね。例外ではないと、そういう人がいるということで、ですから、思いもかけぬところにそれが表に出てくるわけですから、刃物を売るとかいったときに、やはりコンビニの人もだいたい分かるんじゃないかと思うんですね。そうしたことも含めて、コミュニティの、知っている関係というのをつくり出し、ただし、都会だとつくれないというものじゃないと思います。商店街だとか地域のいろいろな活動というのはございますのでね、都会に特有な現象ということに限らないんじゃないかと、いろんな人がいろんなところにいるということではないかと思います。

(記者)

 ありがとうございました。

参議院選挙について

(記者)

 話は変わりますが、参院選について、今現在の状況についての受け止めを知事にお伺いしたいと思います。昨日、立憲民主党から公認候補の方が出馬をすると表明されましたが、今現在、旧民進系の候補が激突するような構図になっています。そこについてはどう思われますでしょうか。

(知事)

 国政にはまず関与しないということが原点です。今、現職の方2人立派な方ですね、そして今度立候補される方も立派な方だと思います。静岡県にゆかりの方だということで、選挙される人は大変ですけども、選択肢が選挙民に増えたということで、しっかりと政策をお聞きいただいて選んでほしいと、投票率もできる限り高い方がいいというふうに思っておりますので、そういうような本当に選挙らしい選挙、政策論争になるような選挙になることを望んでおります。今野党についてのご質問ですが、これ一部国政の中の内紛がこっちに持ってこられたかなという感じもありますね。ただしご本人は、立候補を表明された方は何しろ第19代の徳川の御宗家ですからね。徳川家というのは徳川第1将軍、第3代将軍、第5代将軍、第8代将軍、第15代将軍、すぐ名前出てくるでしょう。家康、家光、綱吉、吉宗、それから慶喜公と皆大政治家ですわね。だから15人のうち3人に1人が政治家なのです。ただ、薩長にやられちゃったので。

 徳川さん、私は何回かお目にかかってますよ。立派な方ですよ、勉強もされている。私はパクス・トクガワーナということを徳川未来学会ってあるじゃないですか、そこで芳賀徹先生が使われた言葉を私自身も使ってね、あのとき平和で、この徳川文明という言い方もされる時代にも今なっています。そういうようなそういうことについて、よくご存知なんですね。私はパクス・トクガワーナをベースにしたパクス・ヤポニカを開きたいなと思っているんですよ。そういう大きな、でっかい、国を預かられる方ですからね、構想を持ってらっしゃると、つまりパクス・トクガワーナを親の敵として否定したのが福沢諭吉でしょ。そうなんですよ。封建制度は、門閥制度は親の敵でござると福翁自伝に書いてあるじゃないですか。それで一気に、徳川社会を否定した形で欧米社会をモデルにしてやってきて、その人がずっと1万円札だったわけです。それが徳川慶喜公に最後まで忠節をつくされたのは渋沢栄一さんでしょ。彼は徳川慶喜公の伝記も編んでますよ。実に立派な人です、渋沢栄一はね。そういうことではありますが、なかなか政治の舞台に出てこられなかったというのがありまして、ほかのお殿様も細川さんだとか佐竹さんだとかね出てこられているので、そういう国のことを考える家系ではなかったかと思いますね。私は今こそ、地域分権にパクス・トクガワーナが大事だと思っているもので、その知恵が日本全体に発揮するべきときだと、もし家広さんがそうと考えてらっしゃるなら、そういう政治家が欲しいですね私は。日本のことを本当に考える、己の権力への意思とかね、そういうことよりも。今これわざわざ言ったのは、彼とお話をしてそういうことが語れる人だということを知っているからです。ただ現職2人とそれぞれ遜色ないなと思っていますね。




記者質問:参議院選挙について、早川での水質調査

参議院選挙について

(記者)

 参院選の関係でお伺いします。今ほど知事が政策論争になるような選挙をと期待されました。このタイミングでの参院選になりますけども、関与しないということでありますが、どういったところでの論争、どういった分野での論争が深まれば良いという期待、知事としての期待はありますでしょうか。

(知事)

 日本全体で株価の動向に一喜一憂するようなところがありますよね。だけど政府それ自体は国民に対して、海外に対してではありません、国民に対してGDPの2倍以上の借金を押し付けているわけですね。一方その黒田総裁の2パーセントの目標の、達成しないままでそれなりの格差みたいなのが何となく感じられるようになったということがあると思うんですよ。ですから地域の中で弱い立場になっている人がいるっていうことを、やっぱりしっかり見ていただきたいと思いますね。そうしたことに関わる、いってみれば社会福祉だとか子どもに対してどういうふうな考えをお持ちであるとかね、こうしたものは今回の事件を踏まえてでもありますけれども、論点になると思います。同時にまた日本の経済、それからもう一つは地方創生のビジョンですね、こうしたものもそれぞれ見識をお持ちなんで、いろいろ語っていただきたいと思いますね。皆さん大臣を務められた方ですから、現職は今現在大臣を務められていますよね。副大臣ですから一人は。立派な方ですよ、静岡県のために相当に尽くしてくれましたよ、牧野国交副大臣は、それまで外務政務官をされていますから、榛葉さんは榛葉さんで外務の方もなさっておられるし、防衛副大臣も務められていますからね。一家言持っていらっしゃる方なので、堂々と国政と地域の、何と言いますか活性化、地方創生、最近問題になっている人口減少、これらは多文化共生と一対のものです。外国人の方がこれから来られると、特定技能を持ってらっしゃる方をこれに入れるということになりましたので、そうした意味で政策を論じるのに材料には事欠かないなというふうに思っています。

早川での水質調査

(記者)

 昨日、山梨の早川で、静岡の市民団体が早川の水質調査をしました。今回、透視度と水温という尺度を使って調査したと。尺度はさまざまありますけど、リニア工事が濁りに影響を与えているというふうに、今回の市民団体の調査は可能性があるというふうにしましたけども、その調査の結果を受けて知事はどういうふうにお考えになりますか。

(知事)

 前回調査やりまして、2回目の調査をやりまして、県として3回目の調査もこれからやるんですかね。昨日やったんですね。それでまず、検査結果を皆さまにご公表申し上げたいというふうに思っております。1回だけだといろんな、たまたま天候だとか堆砂の状況とかございますので、複数回やる必要があると。3回やって中間報告を出そうというふうに思っております。それから雨畑は、雨畑川の流域で汚泥といいますかヘドロが処理されないまま仮置き場だという、これは僕は通用しないと思っているんですけども、これは山梨県知事さんが非常にこの点に関心を持ってご発言をしていただいていることに対して、大変ありがたく思います。何しろ上流と下流は森と海で結びついておりますから、今のわれわれは、サクラエビに関してはいったい川どうなっているんだという漁業者のこの懸念を肌で感じています。ですから、川が汚れているっていうことは重大な問題なので、それに上流側の内陸側の山梨県のトップが関心を持っていただいているのは誠にありがたいということで、ふじのくに表玄関と奥座敷がより一層一体感を進めているなと思うわけですね。

特に富士川沿いに52号線と中部横断自動車道が来ますので、ここはやっぱり両方にまたがった川ですからね、ここを汚すというのは良くないと、雨畑の上流も今度調査されたようで、その上流側に何か関係がある濁水だということになれば、そうした民間団体の調査も意味がある。われわれの方はわれわれで引き続き調査したいと思っています。そうして公表しますから。

(記者)

 今のお話で、雨畑川の上流の話も出たんですけども、雨畑ダム、日本軽金属が管理しているダムですけども、ここの堆砂状況も非常に著しいものがあるのですけども、雨畑ダムの堆砂状況に関しては知事どういうご認識をもたれていらっしゃいます。また問題意識を持たれていらっしゃいますでしょうか。

(知事)

 深刻です。ダムが目一杯なっているわけでしょ。これはしかし山梨県の川ですので、早川町ならびに山梨県がこの件を真剣に受け止めていただいておられて、深刻な問題だと思っておりますので、適切な対策をなるべく早く講じていただきたいと思っております。もし本県としてもできることがあるならばお手伝いをしたいと思っております。実は早川とは仲良くしているんですよ、つまりあの南アルプスが平成26年にエコパークになりましたね。これはリニアのルートが決まった後のことです。リニアのルートが決まったのは平成23年、エコパークになったのが26年、そこで早川町さんと川根本町さんの町長さんと私が3人で、早川でいろいろ話をしまして、南アルプスが全体で10市町村が共有しているんですよ。この10市町村で緑のネックレス、エメラルドネックレスというものをつくろうじゃないかということで、ちょっと休眠状態だったわけですけど、早川の町長さんも立派な方なので、これは即やろうということになって、そうした南アルプス全体を考えるそういう連携もありますのでね。

 ですから山梨県の問題とはいえ、南アルプスというのを預かっている共有者として他人事だと思っておりません。責めるというよりも、どういうふうにしたらこの問題を解決できるかということを一緒に考えたいと思っております。ただ不法行為はよくないですよね。土管を造ったり上に土砂やったりね、川の流れを変えたりね、本当にそういうことをやったとすれば、これは明らかに河川法違反ですから、そういうことは許してはならないと思います。