(知事)
お暑うございます。はい。今日の花は、ガクアジサイ、それからホタルブクロですね。シモツケ、それから山吹ですね。以上四つでございます。
さて、発表項目は四つございます。
【富士山静岡空港開港10周年】
まず、富士山静岡空港開港10周年記念式典の開催についてです。来る6月4日、火曜日に、富士山静岡空港が開港10周年を迎えます。関係者の皆々さま方に対して感謝申し上げますとともに、今後の一層の空港の発展を祈念いたしまして、静岡県、富士山静岡空港株式会社、富士山静岡空港利用促進協議会が、「感謝、そして未来へ」というのをテーマにいたしまして記念式典を開催いたします。富士山静岡空港は、昨年度、県が目標としておりました年間70万人を達成いたしました。平成21年6月4日の開港以来、570万人を越える方々にご利用いただいておりまして、深く感謝したいと存じます。
振り返ると定期便の運休、減便など苦しい時期もございました。多くの方々に支えられまして10周年を迎えることができたと喜んでおります。記念式典では、航空各社をはじめ、利用促進に寄与した企業、団体に対して、感謝状を贈呈いたします。
当日は、私も富士山静岡空港に参りまして、感謝の気持ちを込めて搭乗者の皆さまに記念品をお配りするなどPR活動もしたいと思っております。
また、富士山静岡空港に開港当初から就航していただいているANAさんが6月4日、また6月5日には中国東方航空さんがそれぞれ就航10周年記念式典を行うと聞いております。
このほか、富士山静岡空港株式会社の方では、ご利用いただいた皆さまへの感謝の気持ちを込めて、お子様や親子連れなどを対象とした航空教室、子ども制服撮影会等々、開港10周年記念イベントを行うと聞いております。ぜひ皆さまもぜひ足を運んでくださればと存じます。
【2019年北京国際園芸博覧会出展に伴う北京訪問】
二つ目でございますが、2019年北京国際園芸博覧会、通称、北京花博への出展に伴う北京訪問についてであります。
4月下旬から開催されております北京花博、正確には2019年北京国際園芸博覧会における日本政府主催の日本展示館内におきまして、本県は6月8日の土曜日から21日の金曜まで出展をいたします。世界的に著名な庭園デザイナー、石原和幸さんがデザインしたものを展示いたします。本県が生産量日本一を誇るガーベラを用い、富士山を表現いたしまして、世界各国からの来場者に向けて、「花の都しずおか」の魅力また奥深さを表現するものになるということでございます。
会場では合わせまして、ヤマハの現地法人、ヤマハ中国さんのご協力によってピアノの自動演奏、また茶の香り、映像による本県PRなど、来場者の皆々さまに五感で静岡県を感じていただき、本県の知名度向上を図ります。
私自身、この静岡県出展に合わせまして、6月6日木曜日から9日の日曜日まで、北京を訪問いたします。8日の土曜日には北京花博会場を訪れまして、現地メディアを通じて中国全土に向けて静岡県の魅力に関する情報発信を行うこととしております。このほか、関係機関と連携強化を図るために、6月6日と7日、木曜日と金曜日には、北京市政府幹部、また中国商務部国際貿易経済合作研究院の幹部の方との面談等を予定しております。
今回の訪問を機に、本県と北京をはじめとする中国との交流が一層活発になるよう努めてまいります。
【海洋プラスチックごみ削減のための対応】
三つ目でありますが、重要なことでございます。海洋プラスチックごみ削減の対応についてです。
海洋プラスチックごみの問題。これは地球規模での重要な課題になっております。長い海岸線を有し、豊かな海からの恵みを受けている本県は、海洋環境の汚染防止に率先して取り組むべきであると考えております。
海へのプラスチックごみの流出を防止するためには、ごみの発生抑制と、不適正な処理をなくすことに、私たち一人ひとりが今すぐ取り組んでいくことが重要です。そのため「静岡県海洋プラスチックごみ防止6R県民運動」を実施いたしまして、世界の一員としてできることから取り組もうということになりました。
6Rというのは、「Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)」という3Rに加えまして、「Refuse(リフューズ)」レジ袋などの提供を断るということですね、それからごみを持ち帰る「Return(リターン)」のR、海岸や河川を清掃する「Recover(リカバー)」のRを加えたものであります。
県民運動の開始に当たりまして、明日、5月30日、5・3・0「ごみゼロ」と明日は「ごみゼロの日」でございますので、県民運動の推進大会を開催いたします。推進本部長を私は預かっておりまして、参加いたします。私たちの豊かな海を守るために、多くの県民の皆さまに県民運動にご参加いただきたいと存じます。
それから、こうした6Rの運動だけでは不十分でありまして、技術開発・製品開発といった取り組みも積極的に進めます。現在、マリンオープンイノベーションプロジェクト、通称MaOIプロジェクトを推進しておりますが、マリンバイオテクノロジーを活用した産業振興施策などとも併せて、海洋プラスチック問題などの海洋環境の保全について、研究開発を進めます。
皆さま、経済産業省所管のNITE(ナイト)というのをご存じでしょうか。「製品評価技術基盤機構NITE、National Institute of Technology and Evaluation」というものでございまして、そこではプラスチックを分解する微生物の研究に取り組むとの情報がありまして、そこと連携していこうということで目下進めているところであります。
また、プラスチックに代わる素材として私どもが進めておりますCNF、セルロースナノファイバーでございますけれども、本県には多くの製紙会社が立地しておりますので、新しい市場分野に向けてプラスチックに代替しようということで、企業の製品開発も支援していこうと考えております。 |